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肝付町にオーロラが…!?「肝付アラス化計画とは!中高生の人工衛星プロジェクト立ち上げや、産官学連携イベントで沸いた「きもつき宇宙ウィーク」に迫る!

2017.05.11 up

平成29年3月19日から3月27日までを「きもつき宇宙ウィーク」として、内之浦銀河アリーナや内之浦宇宙空間観測所などで宇宙をテーマにした3つのイベントが、肝付町で行われました。

宇宙にどっぷり浸かれるまたとない機会に、全国の「ウチノウラキモツキ」ファンや、宇宙に関わるお仕事をされている方など、「きもつき宇宙ウィーク」の期間に約600名もの参加者が肝付町に大集結しました!

産・官・学が一体となって熱く議論を交わした「スペースサイエンスタウンミーティング」

まず3月19日には、「スペースサイエンスタウンミーティング」~肝付町における民間宇宙開発の可能性を探る~と称して内之浦銀河アリーナで開催。町内外から50名以上の宇宙好きの方々が参加されました。

東京、京都、長野など遠方から駆けつけた参加者も。「交通網の充実を」「アニメを誘致してはどうか」等様々な意見が飛び交いました。

 

阪本成一自然科学研究機構国立天文台チリ観測所教授からは「宇宙による地域活性化」をテーマに「取り組みをみんなに知ってもらうにはメディアに取り上げてもらうことが効果的。メディアに取り上げてもらうには、ありきたりではない『馬鹿げた』なにか、子ども達の笑顔など『絵になるもの』、この次ぎも何かやってくれるだろうという信頼感と期待感が必要」として、相模原市の取り組みを例に話されました。

「はやぶさ」の広報普及でも知られる阪本さん。科学技術分野では特に、共感や信頼を得る事が大事だといいます。

 

次に、片野田洋鹿児島大学大学院理工学研究科機械工学専攻教授は、鹿児島大学で計画中であるハイブリッドロケットの紹介と北海道や長野県での大学と連携した取り組みの事例を紹介し、「大学教員と熱心な地元企業、地元自治体がうまく連携すれば、地域の活性化、地元企業の活性化、人材育成、理科教育の振興など多彩な分野での波及効果が大きい」とし、肝付町でのハイブリッドロケット打ち上げへの期待を知ることが出来ました。

固体燃料と液体燃料を使った、比較的小型で安全性が高い「ハイブリットロケット」について説明する片野田さん。肝付町での実験の可能性を話されました。

 

そして、民間企業からは中村友哉株式会社アクセルスペース代表取締役に「衛星データの肝付町での利用」をテーマに講演していただきました。中村さんは衛星写真撮影を目的とする小型衛星開発に取り組んでおられ、衛星からの高精度写真を、農産物の生育状況、森林の管理(聖域状況や倒木管理)、好漁場の発見など肝付町での第一次産業で活用すればどうかと提案されました。

「肝付町のいいところを見つめなおしてみることも大事」と中村さん。「住民の盛り上げていきたいという気持ちを、エネルギーに変えていく工夫は必要」と、ロケットとの長い歴史を活用した取り組みに期待感を示されました。

 

最後は阪本成一さんを司会者に講演者3名による「肝付町での民間の宇宙開発」について討論会が行われ、「射場整備による事業効果があるかどうか、地域とってどれくらい消費拡大につながるのかイメージを作り上げることが必要」(阪本さん)、「衛星の工場よりロケット事業者の誘致がよい。北海道と競い合うのではなく打上の第2射場として使ってもらう方法がある。射場の完成度で言えば内之浦が断然強いので、積極的営業に行くことが必要」(中村さん)肝付町で燃料の燃焼実験が出来ればよい。燃焼実験を出来る場所と、研究者が集まる設備があれば頻繁に来るのではないだろうか。」(片野田さん)といった提言等をいただきました。

パネルディスカッションの議事録は、下記のリンクよりご覧になれます。パネルディスカッション議事録(3月19日分)

未来の宇宙開発を担う卵たちが、人工衛星開発をめざしてプロジェクト開始!

 そして、3月25日から27日にかけて全国の中高生22名がモデルロケットの打ち上げと人工衛星開発計画を企画立案し最後は町長へ提案する「スペースサイエンスキャンプが開催されました。

日程は2泊3日の3日間。初日の大西宇宙飛行士のミッション報告会への参加から2日目のモデルロケット打上と人工衛星開発家一買う立案作成、そして最終日の発表会までみっちり組まれており、子供達は夜中までグループごとに分かれて議論を重ね見事に立派な計画を作り上げていました。

内之浦宇宙空間観測所で、モデルロケットを作る参加者。火薬を使った本格ロケットです。

 

中学1年生から高校3年生まで、年齢も出身地もさまざまの精鋭が、全国から21名集まりました。人工衛星のプロジェクト立ち上げという大きなミッションに果敢に挑みます。

 

今回のキャンプの特徴はスタッフとして過去内之浦に子供向けイベントで来たことがある学生が参加したこと。金沢大学校工学域機械工学科3年生の江崎彩夢さんと小山工業高等専門学校5年生の古戸匠さんの2名。「何か恩返しがしたいと考えていたとき、声をかけていただき喜んで参加させていただきました。この中から自分たちのようになってくれる子がいたらうれしい。」

 参加者は主に関東が多かったですが、最も遠いところで石川県。本町の楠隼高校からも3名参加しました。

最終日には4つのグループが人工衛星開発計画を永野町長、峯杉賢治内之浦宇宙空間観測所所長、日本大学理工学部山崎政彦助教授に発表、審査してもらい、プロジェクト名「肝付アラス化プロジェクト」と題した宇宙から肝付町の上空にオーロラを発生させ、観光収入の増などを目指す計画が最優秀賞「肝付賞」を授与されました。

参加者の感想としてまたこのようなイベントに参加したいというものの外に、特徴的だったのが「町の人が温かいから。日本の宇宙開発を支えてきたところだから」と言った地域の方々の思いやりに感謝する意見が数人から出ていました。

発表を終え、笑顔を見せる参加者たち。4班とも、それぞれが甲乙つけがたい素晴らしい発表でした。

 

日本モデルロケット協会の4級ライセンス取得が可能な講習会のあと、イプシロンなどが打ち上がったM台地での打上げ!

 

 

宇宙の町ウチノウラキモツキで生まれたプロジェクトの卵たちは、下記リンクからご覧いただくことができます。イプシロンに乗って衛星が飛び立つ日が来るかもしれませんね。

A班(チーム名:YDK) プロジェクト名:肝付アラス化プロジェクト

B班(チーム名:KSS) プロジェクト名:Welcome☆

C班(チーム名:Y研) プロジェクト名:中高生が「夢」を拡げる人工衛星

D班(チーム名:極) プロジェクト名:K・K・K

スペースキモツキキャンプ実施内容