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世界一小さい機体で、宇宙の最先端を行く!SS-520 4号機 明日打上げ!!

2017.01.10 up

世界最小の衛星搭載型観測ロケット、SS-520 4号機。民生技術を用いた、画期的な実験内容とは?

吊り下げ式(ランチャーを滑走して打ち上げる方法)のSS-520-4号機。ランチャーは機動性が高く、ロケットの目指す方向に角度を変えることができる。

 

1月11日 午前8時48分に、肝付町内之浦宇宙空間観測所構内にある、「KS台地」からSS−520 4号機が打ち上げられます。代々観測ロケットを打ち上げてきた「KS台地」は、日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられた聖地でもあります。

SS−520 4号機は、JAXAが培ってきた、観測ロケットの技術をもとに改修して作られました。衛星打ち上げロケットとは異なり、ロケットそのものが宇宙空間を飛翔し落下するまでの間に観測をおこなうのが観測ロケット。SS−520 4号機は、衛星を軌道に乗せるための高度を上げるため、観測ロケットを3段式に改修した上で、超小型衛星を搭載し打ち上げの実証をするため作られた、画期的なロケットです。民生品(身近にある携帯電話や、家電製品等でも使用されている電子部品)を使うことで、今後、従来のロケットより安く、性能のよいロケットが出来るのではと期待されています。

今は実験段階ですが、今後どこでも手に入るような電子部品でロケットを作ることができれば、より低コストでの打上げが可能に。宇宙の敷居が下がり、研究やビジネス等、多くの人が宇宙開発に挑戦できるようになりますね。

そして、驚くべきは、SS−520 4号機の小ささです。全長10m弱と、とても小ぶり。電柱と大きさが似ていることから、「電柱ロケット」等と話題になったりもしています。イプシロンロケットやHⅡ-A等の中〜大型ロケットは、搭載する衛星の大きさや目的に合わせて作られています。対して、世界の衛星開発市場は衛星の超小型化が進んでおり、それに伴って打ち上げ費用を低く抑えるべく、小型で低コストのロケットが求められているのです。

搭載される超小型衛星、「TORICOM-1」。

 

「TORICOM-1」は、地球を撮影するカメラを2つ搭載しており、こちらも民生品が使われています。また、地上から送られるデータを収集・蓄積(Store)して、管制局上空を通過する時にデータを転送(Forward)するストア&フォワードという技術を実証する予定です。TORICOM-1も、ロケットと同じくミニサイズで、わずか3kgの超小型衛星。こんなに小さな機体に、宇宙開発の最先端技術が詰まっているのです!

会見を行う羽生宏人実験主任。「もともとは衛星向けのロケットではなかったためシステム化が難しく、出来上がった時は感動しました。絶対成功させたいです」と、意気込みを語ってくださいました。

 

いよいよ、11日8時48分の打ち上げが迫ったSS−520 4号機。宮原見学場で、みなさんのお越しをお待ちしています。(きもつき宇宙協議会、肝付町観光協会のブースを出店予定!国民応募のチャンスですよ♪)