お知らせ

お疲れさま!!宇宙へ飛翔したSS-520 4号機。

2017.01.18 up

世界最小衛星搭載ロケットSS−520 4号機、宇宙に挑む!

1月15日午前8時33分に打ち上げられた、SS−520 4号機。観測ロケットに民生品を使用し、衛星を搭載するという画期的な実験に挑み、打ち上げ後高度190kmの宇宙空間まで飛翔しました。全国の宇宙ファンに夢を与えてくれたSS−520 4号機と、搭載された衛星「TRICOM-1」。実験の結果は果たして…!?

肝付町の宮原ロケット見学場では、早朝から駐車場がいっぱいに。当初打ち上げ予定だった11日には560名程の見学客が来て下さいました。延期後の15日は日曜ということもあり、予想を上回る1,000人強の見学客で賑わいました。

心配された風はなく、天気も良好。寒さは厳しいものでしたが、打上げを待つロケットファンの皆さんの表情は晴れ晴れとしていました。きもつき宇宙協議会では、国民募集をはじめ、ロケットグッズを販売。待ち時間にはたくさんの人が遊びに来てくれました。

国民入会の行列も。宇宙のまちウチノウラキモツキ共和国のファンは確実に増えているようです。

 

そして予定通りの8時33分、JAXAの放送とともに自然と湧き起こるカウントダウンのなか、SS−520 4号機が打ち上がりました。雲ひとつない青空の中、まっすぐに美しく飛翔していきます。

写真提供:JAXA     歓声や拍手、「成功おめでとう」の声が聞こえます。

宮原ロケット見学場側から見た打上げ。

宮原から撮影。ぐんぐん高度をあげるSS−520 4号機

 

一見順調に見えた打上げ。しかしその一方、打ち上げ後20秒で、突然SS−520 4号機からデータが届かなくなるというトラブルが起こっていたのです。

宇宙の入り口で実験断念

復旧を試みたものの、データは依然受信できず。安全のため第2段以降のシーケンスは行わず、第2段の点火を中止しました。機体と衛星は、内之浦南東海上の予定落下地点に落下したことが確認されています。

会見で記者からの質問に答える、実験主任の羽生宏人さん(JAXA)。

 

実験後の記者会見で羽生さんは、矢継ぎ早に質問する記者達に対し慎重に答えながらも、悔しさを滲ませていました。失敗の原因は現在調査中とした上で、「大変難しい開発だったが、発射に至るまでの技術は実証できた。小型ロケットの方向性は失いたくない。十分な検証をして原因を究明したい。」と思いを語られました。

衛星代表として会見に出席した東京大学の中須賀真一教授は、「民生品の信頼性は実証されている。失敗を恐れては何もできない。継続的に取り組む事が大事。」と、今回の実験を評価されていました。

搭載衛星「TRICOM-1」は打ち上げ後分離する予定だった時刻にデータを送信しており、ロケットから分離した後厳しい状況のなかでも、しっかりと動作していた事が窺い知れます。

SS−520 4号機が予定していたフライトシーケンス(動作の順序)打上げ後20秒で、ロケットからのデータが届かなくなったそうです。既存の1段モータは順調に飛行していました。

 

民生品の活用については、衛星搭載のため追加した第3段を中心に導入されており、データを送るテレメトリ機器については、観測ロケットに使用されている従来品を使っていました。

今後の小型ロケット、超小型衛星開発市場に一石を投じた、SS−520 4号機の打ち上げに、宇宙開発の最先端をいく可能性を感じました。きっと世界中の方々が小さな機体に大きな勇気を貰ったことと思います。

打上げ後、黒く焦げたランチャー。噴射の勢いが伝わってくるかのようですね。ロケットが飛び立ったあと、ランチャーは倒した状態に戻ります。

ロケットが発射された内之浦宇宙空間観測所構内の「KS台地」は、一般の方も間近で見学することができます(無料)。SS-520 4号機の打ち上げの余韻を体感しに来てみてはいかがでしょうか。

肝付町 地域おこし協力隊の田中綾音さんが実施した「SNSパネル撮影会」も大好評。SNSの画面にそっくりなオリジナルパネルには、SS-520-4号機のイラストが。

撮影に参加した見学客は「良い記念になります」と喜ばれていました。設置型ではないので、場所を選ばず手軽に撮影できるのが良いですね。もちろん、射場を背景にして撮ることも可能です。

延期になった11日の「いて丸」に続き、恥ずかしがり屋のレアキャラ「はやぶさめくん」が宮原ロケット見学場に遊びに来てくれました。「また皆に会いたいな!!」

 

実験には失敗がつきもの。今回の打ち上げで得られた技術の実証やノウハウの蓄積を通して、さらなる可能性が広がっていくことでしょう。引き続き、宇宙のまちウチノウラキモツキ共和国の応援よろしくお願いします!

(事務局 加藤)